MMDの基本操作
本セクションでは最低限の用語と操作方法について解説いたします。
正直、慣れないうちは難しいこともあると思うので、今は理解できずとも頭の片隅に入れておいてもらえば大丈夫です。慣れてくると自然と分かるようになります。
用語解説
ボーン
人間でいうところの骨だと思ってください。MMDではこのボーンを1つずつ操作して、キーフレームを打つことでモデルが動きます。MMDで使用される代表的なボーンは、以下の3種類があります。
- FKボーン
- 通常ボーンと呼ばれるもの。移動と回転のどちらか、あるいは両方の操作ができる。
- IKボーン
- 複数のFKボーンを連動させて動かすボーン。操り人形の糸みたいなもの。
- 物理演算ボーン
- 自動でひらひらふわふわするボーン。
一つ一つにキーフレームを打って動かすことで、モーションになる。
モーフ
ボーンの他にスライダー制御によって変形・変化するものをモーフといいます。人体モデルでは表情、いわゆる顔面の表情筋をモーフで操作することが多いです。表情の他にも服の色が変わったり、猫耳が生えたり、様々な種類のモーフがあります。
スライダーの適用量で変化量が変わるモーフ。
XYZ軸
立体空間である横、縦、奥行を示す軸のことです。それぞれ、下記のようにあらわされます。
- X軸:横軸。赤。
- Y軸:縦軸。緑。
- Z軸:奥行。青。
MMDでは軸に沿った移動と、軸を支点にした回転操作が可能です。
たとえば「Y軸移動」とは下記図の緑の矢印方向に沿った上下移動を指し、「Y軸回転」とは緑の円環をなぞる回転のことを言います。
XYZ軸の移動方向と回転方向
globalとlocal
少し難しくなりますが、MMDのXYZ軸には常に正面から見るグローバルモードと、状況に応じて変わるローカルモードがあります。
グローバルモードでは、XYZ軸がMMDを開いて最初にでてくる赤緑青の座標軸と常に同じ角度・方角を維持する絶対軸になります。カメラやボーンの角度・方角に影響されません。
XYZ軸が座標軸と同じ向き、角度になる。
一方でローカルモードでは、選択中のボーンまたはカメラの角度に応じて、XYZ軸の角度と向きも変化します。
XYZ軸が左ひじボーン本来の角度に応じて変化する。
MMDの基本操作
MMDではモデルモードとカメラモード、2つの操作モードがあります。
モデルモードでの操作
モデルモードでは基本的にはモデルの操作を行います。全ての操作は、操作後に登録作業が必要で、登録ボタンを押すか、対応したショートカットキーで登録が可能です。
登録作業を忘れると、とても悲しくなるので注意。
カメラモードでの操作
カメラモードではカメラの操作に加え、照明、セルフシャドウ、アクセサリ(xファイル)の操作を行います。モデルモード同様、操作後には登録作業が必要です。
Z移動操作と距離操作が初心者の敵。
MMDの標準カメラは、現実に手にカメラをもって移動するのとは異なる挙動をします。これが初心者さんがカメラに苦手意識をもつ要因の1つかと思われます。
本講座では省きますが、こちらのツイートで詳しく解説しておりますので、ご興味があればご一読ください。
#MMDerの窓から メイキング補足
— Naz. (@MmdSupporter) September 22, 2019
カメラ苦手ビギナーさんがちょっとカメラを好きになれるかもしれないMMD標準カメラのお話。なんならこっちが本題。超ビギナーさん向け。本当は視野角の話しようと思って撮った静画だったのに、『Z軸の罠』の話してる。視野角の話は追い追い。すごく文字量で殴ってくる。 pic.twitter.com/GFOjaLPGIX
#MMDerの窓から MMDカメラのお話パート2 (1/2)
— Naz. (@MmdSupporter) September 29, 2019
カメラ苦手さんが前回の解説見て、カメラ挑戦しよ!って思ってくれたらうれしいな。そんな苦手さんを苦手さんに逆戻りなんかさせないぞ、次に立ちふさがる壁『視野角』を倒して、カメラ沼へようこそ!ってしたい人の雑な『視野角』のお話。→ pic.twitter.com/APmCGrQ0GT